セブ島のローカル経済「サリサリストア」ゆるい経済圏の仕組み

セブ島のローカル経済「サリサリストア」ゆるい経済圏の仕組み

サリサリストア〜地域で生まれるゆるい経済圏のしくみ〜

サリサリストアのイメージ

 

¿Que tal?どうもいっちゃんです!
Que tal(ケ タル)はスペイン語で”調子どう?”

前回セブ島のスーパーマーケットについて記事を書きましたが、今回はもっとローカルを攻めます笑

ズバリ、

“サリサリストア”についてです。

セブ島はもちろん、フィリピンの道沿いなどでよく見る、個人商店ですね。

表(おもて)から見たら、サリサリストアってどれも「おばちゃんが1人で切り盛りしてる、小さな売店」って感じ。

でも、実際には地域ごとにサリサリ同士の“ゆるいつながり”があるのをご存じでしょうか…?

このつながりは、完全な組織体ではないんです。

けれど、はっきりと「影響力のある店=元締め的な存在」と、「そのまわりに連なる子分店=協力店たち」が存在しているんですね。

このローカルネットワークは、いわば”サリサリ経済圏“。

日々の仕入れ、人脈、価格調整など、想像以上に多くのやりとりがここで生まれています…!!

地域の“元締め”とは?どこよりも早く情報と在庫が集まる場所

サリサリストア、個人商店

まず、サリサリストアの「元締め」的存在ってどんな店なのでしょうか?

特徴は以下のようなものです:

✔ 周囲より品数が多い(倉庫的機能を持つ)

✔ 配達バイクやコネを持っている

✔ メーカーから直接仕入れるルートを確保している

✔ 地域のほかのサリサリから「聞かれる」「頼られる」ことが多い

つまり、ミニ問屋+リーダー+相談役のようなポジション。

たとえば、周辺の小さなサリサリが「在庫切れしちゃったんだけど、タバコを1カートンだけ売ってくれない?」と相談してくるのもこの元締めです。

そして、その“応援”が将来的な恩に繋がるので、互いに助け合いが生まれるのです。

“子分店”たちはどう動く?つながりの中にある独立性

手をつなぐカラフルな人たち

元締めの周囲には、直接的な“部下”というよりも「頼れる先輩のいるフリーランスたち」が集まるようなイメージ。

各サリサリストアは基本的には自営ですが、

仕入れタイミングを合わせて卸値を安くしたり

特定の商品だけ分けてもらったり

トラブル対応を共有したり

と、互いに”助け合いベースの連携”をしています。

ただし、これは義務ではなく、「信頼関係」によって成り立っている協力関係。

たとえば、新しくできた店が「元締めの元で学ぶ」ような期間を経て、徐々に独立していくパターンもあります。

協力だけじゃない。競争と”縄張り”もリアルに存在する

張り合うライバル同士

とはいえ、サリサリの世界は理想的な助け合いだけではありません…。

たとえば:

「ここの通りはうちのサリサリが仕切ってるのに、新入りがすぐ隣にできた!」

「商品を横流しして、あいつだけ安く売ってる!」

など、小さな競争・対立は日常茶飯事。

なにせ、1ブロックに3店舗あることも普通なんですよ。

そんな中でうまく立ち回るには、商品ラインナップ、接客スタイル、営業時間などの”独自カラー”で住み分ける努力が必要!いやー、意外と激しい世界だった笑

場合によっては、元締めが間に入って「まぁまぁ、お互いうまくやろうよ〜」と調整することも。

このあたり、まさに「ローカル経済のマフィア的構造(※善意ベース)」とも言えるかもしれませんね。

情報も流れる、信頼も蓄積する。サリサリの”コミュニティ機能”

青い家のネットワーク

このネットワーク、物のやりとりだけでなく、「情報インフラ」としての役割も果たしています。

✅️ 近所での事件、停電情報、警察の動きなどがまずサリサリで共有される

✅️ 住民の体調、困っていること、子どもの話など、地域の話題が流れる

✅️ NGOや政府からの支援情報も、サリサリ経由で拡散される

つまり、サリサリネットワーク=”コミュニティの神経系”なんです。

元締め店を中心に、それぞれの店が耳となり、口となり、地域のつながりを作っていく。

その中で育まれる信頼が、また商売の土台になるって感じ。

IT留学生にとっての教訓:「ネットワーク構築=生存戦略」

たくさんの手をひとつにかさねる

セブ島でITを学ぶ学生にとって、このサリサリの世界はただの風景に見えるかもしれません。

でも、じつはこれ、「現代ビジネスの”縮小モデル”」そのものです。

◎信頼ベースのネットワーク構築

◎ローカルニーズに応じた差別化

◎情報共有による競争と協調のバランス

◎ピアツーピア(P2P)的経済システム

これらはすべて、テック業界でも重視される要素!

つまり、「サリサリを理解すること=リアルな経済・コミュニティの動きに触れること」ってことだったりしちゃうかも。

もし現地でプロジェクトをするなら、まずはこの”ローカルな組織図”に敬意を払うことから始めるのが、本当に意味のある学びになるはず!

まとめ:サリサリストアは、地域経済の“心臓”だった

ネットワークのイメージ

サリサリストアは単なる商店でないってのが、なんなくわかっていただけたかも…?

地域ごとに独自のルールとネットワークがあり、そこには“元締め”と”協力店”という緩やかなピラミッド構造が確かに存在するんですね。

その中では、助け合いもあれば、競争もある。

個人の店でありながら、集団として動くローカル経済ユニット。まさに「見えない経済インフラ」!

次にサリサリでジュースを買うとき、ちょっとだけその裏にある「関係性」や「力の流れ」に思いを馳せてみてくださいね。

セブ島の見え方が、きっと少し変わるはずです〜

と、いうことで….

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