英語が世界の共通語の理由を知りたい
今回は「英語が共通語になった理由」に迫る。
「誰が英語を世界の共通語を決めたのか」
「なぜ英語を学ばないといけないのか」
「世界の共通語が日本語だったら良かったのに」
こんなふうに思ったことはないだろうか。
実は、英語が共通語になった背景には、約200年にわたる「覇権の連鎖」がある。
特定の言語が世界を支配するには、文化的な魅力だけでなく、政治、経済、そして技術のインフラを独占する必要があったこと─
ルーツをたどってみよう。
第①フェーズ:大英帝国の「物理的支配」
19世紀、イギリスは「太陽の沈まぬ国」と呼ばれるほどの広大な植民地を築いた─
ここに英語の覇権が始まります。
統治の言語としての普及
カナダ、オーストラリア、インド、アフリカ諸国など、世界の約4分の1を支配下に置いたイギリスは、現地の行政、法律、教育システムをすべて英語で構築した。
産業革命の輸出
イギリスで起こった産業革命により、蒸気機関や鉄道といった近代技術が「英語の仕様書」とともに世界へ輸出された。これにより、近代化を目指す国々にとって英語は「避けて通れない技術言語」となった。
第②フェーズ:アメリカ合衆国の「経済・情報支配」
第二次世界大戦後、イギリスに代わって「アメリカ」が世界のリーダーとなったことが、英語の地位を不動のものにした。
米ドルの覇権とビジネス
世界の基軸通貨が米ドルとなり、国際貿易や金融のルールがアメリカ主導で決められたため、ビジネスを成功させるための共通言語が英語に固定された。
インターネットの誕生
主に、コンピュータやインターネットの原型はアメリカで開発されたのも英語が覇権を握ったダメ押しだ。通信プロトコルや初期のプログラミング言語が英語ベースで記述されたため、デジタル世界の情報インフラは英語が「標準」となった。
下の記事は、英語の「構造」を抑えるための第五文型の話。
組み立て言語の認識と、勉強の方向性を説いている。
英語は歴史が作った「世界というゲームの共通ルール」
英語が共通語である理由は、言語そのものの美しさや論理性の問題ではない。
それは単に「世界を動かすルールが英語で書かれてきた」という、約200年にわたる覇権の歴史がもたらした冷徹な結果にすぎない。
この歴史的経緯に納得できるか、あるいは理不尽に感じるかは別として、事実は一つ。
我々の前には、二つの選択肢があるということ。この「ルール」を味方につけて自ら世界を定義する側に回るのか、それとも翻訳機というフィルター越しに、誰かが加工した世界を眺めて生きるのか。
英語を学ぶという行為は、もはや単なる語学学習ではない。世界という巨大な歴史的インフラへの「アクセス権」を手に入れるための、極めて現実的な生存戦略なのである。
幸いなことに、我々日本人は、情緒豊かで美しい「日本語」というOSをすでに持っている。そこに、世界の共通ツールである「英語」という、ある意味で正反対の論理を持つ武器を加える。
この二つの視点を自在に操る立場に立つことこそが、AI時代の「IT日本人」に求められる真の強さとなるはずだ。